上達への近道!ライ角診断に行こう!
ライ角とは、ソールの中心が地面に接するように構えたとき、シャフトと地面の間にできる角度のことです。
このライ角を、一人一人の身長や体型に合った角度に調整するのが、ライ角診断です。
今回は、この「ライ角」の重要性と、ゴルフクラブを販売している各メーカーの「ライ角」に対する考え方や違いについてお話したいと思います。
ライ角の重要性
言うまでもなく、ゴルフというゲームではティーグラウンドを除いて地面に接地しているボールを打ちます。
その地面にあるボールを上手くヒットするには、もちろん本人のスイング自体が重要である事は間違いないですし、やさしいと言われているクラブを使用する事で自分にプレッシャーをかけずに打つ、なんていうのも手の一つですよね。
しかし、特にアイアンショットにおいては、『ライ角』が非常に重要になります。
診断の必要性や影響については後述します。
初心者にライ角診断は必要?
「ライ角が重要なのはわかったけど、わざわざその診断やフィッティングなんて、プロとか上級者がやる事でしょ?」
そう思う方も多いのではないでしょうか。
確かにゴルフを始めたばかりで、空振りをしてしまう、打点を調べるとトゥにもヒールにもあたるし、トップもダフリも出てミスの傾向もわからない…という方には、ライ角診断は無意味かもしれません。
しかし、ある程度の自分のミスの傾向が出てきたらライ角診断はした方がいいでしょう。
いまは店舗がなくなってしまいましたが、シントミゴルフではライ角診断を重要視して、お客様へライ角フィッティングを推奨していました。
また、現在でもライ角フィッティングを推奨しているメーカー・工房・ゴルフショップは数多くありますし、代官山ゴルフ倶楽部でも推奨しています。
まずは一度、お近くのショップでご相談される事をおすすめします。
また、代官山へお越しの際は、ぜひ当店にもご来店ください。お店の地図はこちら。
ライ角が合っていないと、具体的にどんな影響が出るのか
では、自分のスイングに合っていないライ角のアイアンを使用すると、どういった影響が出るのでしょうか。
- 適正よりフラット(インパクトの瞬間にヒールが浮く)なクラブを使用
⇒トゥ側ヒットが多くなる。仮にセンターに当たってもボールは右に行きやすくなる。 - 適正よりアップライト(インパクトの瞬間にトゥ側が浮く)なクラブを使用
⇒ヒールヒットが多くなる。仮にセンターに当たってもボールは左に行きやすくなる。
大雑把に説明するとこうなります。
ちなみにミズノでは診断用のライ角違いの6番アイアンを何本も持っており、これを打つ事でフィッティングをします。
当店でもこのクラブを所有していますので、手ぶらでご来店いただいても適正ライ角を診断する事が可能です。
ほとんどの方は適正ライ角のアイアンを打つと芯で打てる確率が上がり、フラット過ぎればトゥ、アップライト過ぎればヒールに当たります。これはもう面白いくらいハッキリ出ます。
メーカー毎の「ライ角設定」の違い
ところで、ミズノの5番アイアンの標準品のライ角は60.5°です。
これに対して、アスリートに人気のタイトリストの5番アイアンのライ角は62°です。実に1.5°もの差があります。
この差は小さいようで本当に大きいです。
同じ番手、同じシャフトで打ち比べて頂くと当たり方・球筋にかなりの変化が出ます。
新しく、やさしいクラブに買い替えたのに全く当たらなくなったという方はライ角が原因、という可能性もあります。
いずれにしてもライ角を調整できるアイアンであれば、適正ライ角をフィッティングしてから購入される事をおすすめします。
調整出来るアイアン、と申し上げましたがアイアンによってはライ角調整が出来ないものもあります。
基本的には軟鉄ボディのアイアンがライ角調整可能ですので、一つの目安としてください。
各メーカーの「ライ角」の考え方
最後に、ライ角は各社様々な考えがあり、数値も本当にバラバラです。
ミズノのメンズアイアンは全て5番で60.5°・6番で61.0°という様に0.5°刻みが基本ですが、ヤマハは品番により5番のライ角が違いますし、刻みも0.25°です。
なのでヤマハのピッチングウェッジは他社と比べて若干フラットです。
逆にPINGも品番よって異なりますが、刻みが基本的に0.75°になりますので、こちらのピッチングは他社と比べてアップライトです。
どうしてこのような数値に設定しているか、その理由まではわかりませんが、各社がユーザーやモニターから統計的に導き出した数値設定であるだろう事は想像できます。
とにかく自分のアイアンショットの精度を1段階レベルアップしたい方は、是非一度ライ角診断をしてみてください。診断だけなら無料です。
ただ診断した結果、ライ角ばっちり合ってます!という場合、今度はご自身の腕の問題になってきます。
そこはハッキリ自分のせいだと言われたくないなぁ、と言う方は、診断自体を避けた方がいいかもしれませんね(笑)。